カラーセラピーのセッションで正しい色を映し出すコツとは
突然ですが、次の2枚の写真をご覧ください。
まず、1枚目はこちらです。
続いて、2枚目の写真です。
実はこれらの写真は同じ素材集に収録されたもので、スタジオやグラスなどは同じものと推測されます。しかし、入っている飲み物は同じである筈なのに、別の物のように映っています。
色々な要因があると思いますが、決定的な違いが「明るさ」にあると思います。1枚目は暗めの状態で撮影されているので、飲み物が茶色っぽく見えますが、2枚目は明るい中で撮られているため、黄色や金色に見えます。
明るさというのは大事な要素ですね。
さて、カラーツールを使ってカラーセラピーを行う際、色が美しく見えるようにと、白い布を下に敷く方があると思います。特に透過性のあるツールの場合、白によって明るさが出て、色が分かりやすくなります。
このような気遣いはとても重要で、お客様は「これは●●色だ」と認識しやすくなります。イメージ通りの色を伝える上でも大切なことです。
しかし、それだけで安心しきっては良くないでしょう。
例えば、カラーセラピストがツールと同じ、または、ツールの色に影響を及ぼしそうな色の服を着ていてはどうでしょうか? 黄色い服を着ていたがために、本来は赤いツールなのにオレンジに見えた…なんてことも起きうるのです。
デザインはともあれ、白い服を着るのがベストと言えるでしょう。難しい場合は、ツールに影響が出にくい色を選ぶのも一手ではないでしょうか。服の色に釣られて直感とは違う色を選んでしまうことも防げます。
また、単純な明るさだけでなく、照明の色にも注意したいものです。蛍光灯で考えた場合、一般的な昼白色で見るのと、電球色で見るのとでは、色の見え方は変わってきます。
カラーセラピーを行う際には、昼白色、または、昼光色が望ましいと考えます。電球色はイメージ通りの色を映し出さないケースがあり、オレンジ色のツールなのに茶色に見えたという経験は私も過去にしています。
イベント会場や出張先で照明を変えることは難しいですが、自宅や自店舗で行う際にはそれ用に固定しておくと良いでしょう。勿論、場所に関係無く、服装など普段から出来ることは習慣化しておきたいものです。
そして、セッションを行う場所の周辺にあれこれ物を置き過ぎないことも大事ですね。イメージ通りの色が伝わりやすくなるだけでなく、必要以上の色がクライエントの目に入ることを防ぐことも出来ます。
カラーセラピストになったばかりの頃は、一連の動作で精一杯になるかも知れませんが、ちょっとした気遣いから思わぬトラブルを防いだり、展開をスムーズにすることが出来るようになります。
そこに「お客様の目線(視線)」があることを意識すると、気付きが多く出てくると思います。