良い香りだって時と場合によっては仇となる

近年「香害(こうがい)」というものが言われるようになりました。香りによって体調不良を起こすもので、身近なもので言えば、洗濯の際に使う柔軟仕上げ剤や香水、芳香剤などが原因になっているようです。

私も「いかにも」といった感じの化粧品の香りで咳込んだことが何度もあります。すれ違いざまならまだ良いのですが、エレベーターなどの密室状態で強い香りがこもってしまうと、真っ直ぐ立って居られなくなります。

また、ある洗濯洗剤が合わなくなったことで無香料の洗剤や柔軟仕上げ剤を使うようになりましたが、半年後にそれまで使っていた製品で洗濯した服を取り出すと、その香りにむせてしまったこともありました。

良かれと思っての香りが時に、とんでもない事態を引き起こすのです。

ここまでの話は大抵「人工の香り(時に化学物質)」によるものですが、「天然の香り」でも辛くなってしまうことがあります。私はそれを「精油」で経験しています。

3年以上前の話ですが、あるグループで、アロマテラピーに関する講座を行ったのですが、実習用に用いた精油が強く香りすぎたことで気分が悪くなり、中座して廊下でぐったりしたまま講座が終わってしまいました。

その時に使っていたのがラベンダーでした。当時は流穏の部屋でアロマトリートメントを行っていましたが、この件を機にメニューから外されました。施術は1時間前後になるため、嗅ぎ続けることへの不安もありました。

現在、サロンではアロマクラフト教室にて精油を取り扱っていますが(2020年6月で終了)、使い過ぎや嗅ぎ過ぎはしないようにと注意を促しています。また、先日のやけどにおいても、少量の使用にとどめています。

良い香りと思っていても、ずっと嗅ぎ続けていると感覚が鈍って、より強い香りでないと満足出来なくなってしまいます。そのことが、他の誰かの迷惑につながっているかも知れません。

同じ香りのものばかり使わない、こまめに換気をする、などといった対応で香りを調節し、快適にまとうことが求められるでしょう。