絵は白い土台の上に作り上げるという固定観念を外してみると

「絵を描く」「切り絵を作る」などといった際、土台にする色は「白」の場合が多いのではないかと思います。しかし、先日、あるテレビ番組で、ちょっと意外な色が使われていました。

Eテレで放送されている「フランス語講座」…現在は『旅するフランス語』と題して、女優の常盤貴子さんがフランスの街を旅しながら、旅に役立つフランス語を実際に使って学ぶという内容となっています。

その中で不定期ですが、フランスで人気の女性歌手のZAZ(ザズ)さんの歌に合わせて、子どもたちが単語を学んでいくコーナーが流れます。その日は「季節」を学び、季節にちなんだ切り絵を作ることになりました。

子どもたちがそれぞれ色紙を切っては貼り、ZAZさんもオリジナルの作品を作り上げました。そして、一斉に発表したのです。

実際の切り絵作品ではありませんが、例えて言うならばこのような感じですね。切り絵にしろ、お絵かきにしろ、向かって右のように「白」を土台にすると考える方も多い中で、番組では「黒」を土台にしていました。

先ほどのイラストは、それぞれ同じイラストを同じ配置にしています。かなり印象が違って見えますよね。番組の中では、切り絵に加えてお絵かきもしていた子どももありました。

黒が背景だと季節感が出にくいのでは?と思っていましたが、鮮やかな色紙や色鉛筆などを使うことで、どの絵も明るさがしっかり伝わりました。とは言え、やはり不思議な感覚ですね。

元々、黒を土台(背景)にするものって何があるだろう?と考えた時、真っ先に思いついたのが「紙切り」の芸でした。真っさらな白い紙にハサミを入れて形を仕上げ、発表する時には黒い台紙にのせるケースが多いですね。

切れ端の部分も黒い土台にのせれば、同じ形が浮かびながらも、また違った趣で鑑賞することが出来ます。この場合は「白い紙を切る」からこそ映えるものだと考えます。赤などの濃い色が土台になることもありますね。

黒という色が土台になると、一瞬ドキッとすることもありますが、決して悪いものでは無いですね。テレビ番組のちょっとした場面を通じて、あれこれ考えさせられました。