読み込めないQRコードを回避するために大切な4つのこと

個人的にではありますが、印刷物の制作のお手伝いをすることがあります。先日、初めて「QRコード(※ ㈱デンソーウェーブが商標登録をしている二次元コード: 以下「コード」)」を使ったチラシ(フライヤー)の制作依頼を受けました。

依頼主は既にコードを作っており、そのコードが読み取れることを確認した上で制作に入りました。用意されたコードを少し拡大しましたが、完成品も無事に読み取ることが出来ました。

さて、「チラシ」だと、コードが読めないということは余り無いように思いますが、「名刺」となると、読めないコードに当たるケースがあります。チケットやショップカードなどにも注意が必要です。

その最大の理由は「コードの設定・配置ミス」にあります。コードは印刷すれば問題無く読み取れる…というものでは無いのです。実際に制作を手がけてみて、これであれば失敗を避けられるという点を4つ挙げておきます。

1. 適切なサイズを守る
読み込めなかったコードの大半は、1辺が10mm未満と小さなものでした。そのサイズでも読み込めるカメラやアプリがあるかも知れませんが、わざわざ複数の方法で試そうとする方は少ないと思います。

それであれば、最初から適切なサイズを設定しておくべきでしょう。印刷物における理想のコードのサイズは、1辺が15〜30mmほどと言われています。名刺で1辺30mmのコードは大きすぎますが、余り小さくなりすぎないようにしましょう。

2. コードの背景を白にする
pngファイルやaiファイルのコードをそのまま使うと、配置したいところに設定された色が背景となります。コードが黒色として、その色が白だと良いのですが、他の色だとコードの読み取りに影響を及ぼしてしまいます。

コードとは別に白い背景を設定し、その上にコードを重ねるようにしましょう。コード同様、正方形で背景を作ると、バランス良く仕上がります。

3. コードにフチをつける
背景を白にしても、コードと印刷物の地の色の境目が分からないと、やはり読み込めない原因となります。黒い印刷物に黒いコードを載せると、どこまでがコードなのか分かりませんよね。

そこで、2.で案内した白い背景を少し大きく作って、コードのフチが出来るように設定すると良いでしょう。例えば、白い背景を1辺19mmで作り、1辺15mmのコードを上手に重ねると、2mm幅でフチをつけることが出来ます。

4. 2つ以上のコードは間隔を取って配置する
以前、Webサイト用のコードと、ブログ用のコードを横に並べた名刺を受け取ったことがあるのですが、2つのコードが近すぎたために、どちらのコードも読み込めないという事態が発生しました。

フチをつけることで、ある程度の間隔は取れますが、更に1mmでも間隔を加えると、読み込みがしやすくなります。コードを縦に並べる時も同様です。敢えて、オモテ面と裏面に分けて印刷するのも良いでしょう。

他にも細々とした注意点はございますが、上記の4点を守れば、読み込めないという事態は避けられるでしょう。実際に印刷物として完成させる前には、本当に読み込めるかどうかを試しておきましょうね。