質問上手になろう 〜「どうして(why)」には気をつけて〜

先日、テレビの番組で、視聴者の悩みに著名人が答えるコーナーが放送されていました。この時の悩みとは「旅行好きの隣人が旅先のお土産をくれるのが重い」というものでした。

相談者と隣人との関係は決して悪くないそうですが、いつも貰ってばかりで気が引けるとのことでした。様々な回答が出る中で、ある女性タレントの方の意見が強烈に耳に残りました。

「それであれば、『どうしてお土産をくれるのですか?』『何故いつも私ばかりにくれるのですか?』と聞いてみたら如何でしょうか? そうすると、相手の方も渡さなくなりますよ」

相談者が「重い」「気が引ける」と話しているので、隣人が渡さなくなれば気分も楽になると踏んだのでしょう。しかし、実際にそのように話してしまっては良好な関係を台無しにする可能性が高いです。

個人的には、とんでもない回答だと思いました。

「どうして」「何故」などといった表現は、理由を尋ねるのに使われます。英語では”why”ですね。しかし、聞き方や受けた側の性格などによっては「詰問(きつもん)」と取れてしまいます。

「詰問」とは、相手のことを責めながら返事を迫ることで、「質問する」というよりも「問い詰める」「問いただす」といった印象を与えます。

隣人は良かれと思ってしていることなのに、急に責められれば驚いてしまいます。それでも良好な関係を保てるのであれば良いのですが、隣人は腹を立てるかもしれませんし、悲しく思うかもしれません。

お土産が賞味期限切れであったり、扱いに困るものであったりすれば、依頼者も強く出るケースもあるでしょう。しかし、そうでないとすれば、詰問とも取られやすい「どうして」「何故」は控えるべきでしょう。

「いつも貰ってばかりで申し訳ないですね」「折角ですから今度、旅先の思い出話を聞かせてください」などと言った話から「思い出の共有」を図るのもひとつの方法かもしれませんね。

「どうして」「何故」といった言葉を使う場面はあります。しかし、その時は相手の思いも考えて慎重に使いたいものです。このことは、カウンセリングの世界でもよく言われています。

「何故」「どうして」ばかりでは、あなた自身も辛くなってしまいますよね。