質問上手になろう 〜 Yes/No だけでは続かない〜

突然ですが、あなたが中学生だった頃を思い出してください。中学に入ると教科に「英語」が加わります。習い始めの英語はどのようなものでしたか?

“Is this your pen?” (これはあなたのペンですか)
“Yes, it is.” (はい、そうです) ”No, it isn’t.” (いいえ、違います)

“Do you like tennis?” (あなたはテニスが好きですか)
“Yes, I do.” (はい、好きです) ”No, I don’t.” (いいえ、好きではありません)

“Can you speak Chinese?” (あなたは中国語を話すことができますか)
“Yes, I can.” (はい、できます) ”No, I can’t.” (いいえ、できません)

このような文章から始まったのではないでしょうか。単語の数や使い方に悩まされますが、質問となれば「はい」または「いいえ」で答えられるものばかりです。

ところが、学習内容が進んでいくと、「はい」「いいえ」で答えられない疑問文が続々と登場します。

“Where is your pen?” (あなたのペンはどこにありますか)
“(It’s) Over there.” (向こうにあります)

“Which do you like, tennis or badminton?” (テニスとバドミントンではどちらが好きですか)
“I like tennis.” (テニスです)

“Who can speak Chinese?” (誰が中国語を話すことができますか)
“Mary.” (メアリーです)

上記のような、where(どこ)やwhich(どちら)、who(誰)の他にも、what(何)やwhen(いつ)、how(どのように)といった「疑問詞」をつける文章が一気に登場します。これが理由で英語を挫折した方もあるかも知れません。

前回のブログで取り上げた、why(どうして)も疑問詞です。

疑問詞が登場することによって、教科書に書かれた会話が長くなるという作用も出てきます。これには単語や文法を覚えさせる意図もあるかも知れませんが、疑問詞を使うことで会話の「幅」が広がることも意味します。

どうしても「はい」「いいえ」で完結してしまう文章ばかりだと、会話は中々続きません。「ここでは『はい』しか言わないでしょ?」と決めてかかって聞いたのに「いいえ」と返って来たら、円滑な会話は望みづらいでしょう。

「はい」「いいえ」で完結する文章に加えて、疑問詞を含む質問を加えると良いですね。また、現在のことばかりでなく、過去や未来の話を交えると、その内容はいっそう膨らみます。

「音楽は好きですか?」
「はい、好きですよ」
何の音楽が好きですか?」
「ジャズが好きです」
何のパート(楽器)が好きですか?」
「サックスです、好きが高じて買っちゃいましたよ」
いつ買いましたか?」
「2ヶ月前です」
どんなサックスですか?」
「金色のアルトサックスです、お気に入りです」
「実際に吹いていますか?」
「はい、毎週火曜日に音楽教室で練習しています」
「その音楽教室はどこにありますか?」
「ここから歩いて10分ほどのところにありますよ」

最初の2文で終わってしまいそうなものが、太字の疑問詞を含む文章を加えることで、一気に幅が広がりましたね。聞かれた側も答えやすくなります。ここに相槌などが入ると、より自然な会話になるでしょう。

前回も綴った通り、whyには気をつけたいところですが、疑問詞を上手く活用して、質問上手を目指したいですね。