ランドセルの色にも個性が表れる時代

1月も後半。「1月は往ぬる、2月は…」と小気味良く言われたりもしますね。あっという間に春、そして新年度がやって来ます。

新年度は何だか晴れやかで色に溢れた雰囲気がありますよね。その1つは小学生が背負っている「ランドセル」ではないでしょうか。新入学の子どもたちが背負うランドセルはとても光り輝いて見えます。

私が子どもの頃は「男の子は黒(または紺)、女の子は赤」といった区別が暗黙の了解であったように思います。事実、同年代でこれら以外の色のランドセルを見た記憶はありません。

ところが、近年では黒や紺、赤以外のランドセルもよく見かけます。特に女の子は水色や茶色などカラフルなランドセルを持っているケースが多いです。女の子が黒のランドセルを背負うのを見る一方、赤は余り見かけなくなりました。

カラフルになったのは革の色だけでなく、縫製のために使われる糸の色もそうですね。革は水色で糸はピンク…などといったユニークな組み合わせも珍しくありません。

近年では「ラン活(良いランドセルを手に入れるための活動)」なんて言葉もあるようで、ランドセルを背負う本人や買い与える家族の強い想いが反映されているのでしょう。

以前のような「男の子は黒(または紺)、女の子は赤」みたいなルールがあると、手に入れる際にあれこれ考えなくても良いというメリットはあるでしょう。6年間で起こりうる好みの変化も考える必要がありません。

しかし、固定観念を推し通そうとすると「男の子は何で黒じゃないといけないの?」「女の子でも黒がいい」などといった意見には寄り添えません。個性がないがしろにされると思う方もあるでしょうね。

「色が様々あると自分のランドセルを間違えない」「他の人とはかぶらない特徴的なものを選べば防犯対策にもなる」という考え方も出来るでしょう。

余りにも色が派手になり過ぎたり、ランドセル本来の機能が損なわれたりするのは考えものですが、ランドセルを通じて個性を示すことは悪いことでもないでしょう。

先に挙げた通り、6年間で色の好みが変わることはあるでしょう。ただ、その色は単なる好みではなく、何か心の奥底で思う所があっての選択だったと考えれば、本人も家族も周囲も興味深く接することが出来るかも知れませんね。

これから小学生になる子どもたちは、どんな想いや夢を抱えているのでしょうか? 優しい目で見届けたいですね。