「誰にでも伝わる」名刺でコミュニケーションを

先日、家族が出先で名刺を貰って帰宅しました。顔写真入りの名刺でしたが、そこには点字も入っていました。点字はその方の氏名を表していたようです。

実は私、長いこと「新しい名刺を持とう」と思っていながら、デザインを考える過程で足踏みが続いていました。ところが、その名刺を見た途端に一気にデザインが固まり、先日ようやく完成しました。


名刺には一般的に、会社名(屋号)や名前(氏名)、住所、連絡先などが記されています。近年はカラー印刷が一般的になったことから、写真やイラスト、ロゴなどを色とりどりに配置することも珍しくありません。


しかし、どんなに色や柄などにこだわっても、それが「誰にでも通じる」ものか?と言うと、そうでもありません。今回の点字入り名刺を見て痛感しました。もし点字が無ければ、視覚障がい者は名刺から何の情報も受け取れないかも知れないということを。

点字を入れる方法を調べてみると、埼玉県越谷市に視覚障がい者が名刺に点字を入れる「点字名刺プロジェクト」を手がける作業所があることが分かりました。そこでは視覚障がい者だけでなく、精神障がい者や知的障がい者も一緒に作業し、作業補助や梱包、メールや手紙での対応などを行っています。

私もそのプロジェクトに賛同し、名刺のデザイン作業を進めていきました。写真や二次元コードなどを入れようとしていたのを止め、代わりに点字を入れられるスペースを確保しました。デザインが完成したら、作業所に連絡し、屋号と名前、電話番号を点字で入れていただきました。

点字のレイアウトは先方にお任せしましたが、点字が印刷された文字にかかることは殆ど無く、バランス良く入れていただけました。それぞれの点字の読み方が記された見本が別紙で添えられており、読み方のルールも少し勉強出来ました。

この作業に加え、名刺の上下・左右・前後を分かりやすくするために、角を1箇所だけ丸くカットする作業もお願いしました。印刷物の角を全て丸くカットする作業が出来る印刷会社は多くありますが、1箇所のみを「意味重視」でカット出来るのは、作業所の強みと言えそうです。

実際の名刺は…受け取ってみてのお楽しみで。いずれにせよ「誰にでも通じる」により近づけられた、自分自身の中でも1番誇らしく思える名刺となりました。点字名刺のきっかけを作ってくださった方、また、実際に作業に携わった皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。


今回、点字名刺をお願いしたのはこちらです。
(※ あらかじめ、印刷済みの名刺を用意する必要があります)

ココロスキップの点字名刺プロジェクト
http://www.tenji-meishi.net/

ココロスキップ(就労継続支援B型事業所)
http://www.cocoro-skip.net/