最新技術を支える「白」の存在

2020年1月9日(木)のNHK総合「おはよう日本」にて、アメリカ・ラスベガスで開催中の「テクノロジー見本市」が取り上げられました。この見本市は世界最大規模のもので、4,500社が出展して、最新技術を発表しています。

その中で、創業3年目という中国の企業は、プロジェクターを使って机や壁に映し出した画面をタッチスクリーンとして利用できるという技術を発表し、番組内でも大きく紹介されていました。

映し出された画面は、文字入力のキーボードになったり、鍵盤楽器になったり、多種多様な用途がありました。大きな机の上でゲームを楽しむ光景も紹介されていました。

この話題を見た時にすぐ思い出したのは、Google社の日本語入力チームが2016年に「エイプリルフールネタ」として紹介していた「Google日本語入力 物理フリックバージョン」でした。

「専用の端末とつなぐことで、マス目のデザインとなったものが入力キーに早変わり」というもので、食べかけの板チョコレートやメロンパン、障子、歩道に敷かれたタイルなどに映し出された画面を見てフリック入力を行うユニークな動画が作られました。

今回の見本市を見て、プロジェクターと物理的な専用端末という違いはあるものの、同様、または、それ以上の技術が現実になったことに感心するばかりでした。

さて、今回の見本市に登場したプロジェクターにしろ、「Google日本語入力 物理フリックバージョン」にしろ、画面を鮮明に映し出すには「白いもの」が重要だと思います。

見本市では、白い机に文字入力のキーボードやゲームなどを映し出していました。もし、これが茶色や黒などの暗めの色の机だと、画面は圧倒的に見づらくなるでしょう。壁でも同じことが言えます。

あくまで個人的な意見ですが、Googleの動画でもチェスの盤(明るい茶色と焦げ茶色のマス目)や板チョコレートよりも、障子や歩道のタイル(かなり淡いグレー)の方が見やすい入力画面となっていました。

一般的なプロジェクターも、白いスクリーンに映し出すことを想定しています。もし、今回の見本市で紹介された技術が一般化し、世界標準になれば、室内の壁は白一択となるでしょう。机も白いものが売れ筋になるかも知れません。

冷蔵庫の扉に買い物メモを映し出して買ってきたものと消費したものを入力したり、寝室の壁に楽器を映し出して音で誰かを起こしたり…なんてことを考えると、室内で白にした方が良いものは多くなりそうですね。

技術の進歩とそれを引き立たせる色の関係は、しっかり押さえておく方が良いでしょう。


【今回取り上げたニュース】
NHK NEWS WEB 『机や壁がタッチスクリーンに 米で最新技術の見本市』

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200109/k10012239341000.html?utm_int=news-business_contents_news-main_002