「美味しい色」って何だろう? 食べ物と色の不思議

よく「毎日30品目食べましょう」「彩り豊かな食事をしましょう」などと言われますが、ある程度は意識していても毎食までは叶っていないかも…と仰る方もあるかも知れません。

30品目揃えば、様々な色の食品が彩り豊かに並ぶかも知れませんが、中には色の偏りが出てしまう方もあるでしょう。時折「何だか茶色ばかり」「緑色が全然無いじゃない」などと思ってしまうのは私にも当てはまります。

さて、先ほど「様々な色の食品」と綴りましたが、一般的に自然界の食材そのものの色として「無い」とされているものがあります。それは「青」です。

「いやいや『青魚』って言うでしょ?」との声も聞こえそうですが、確かに皮は青っぽいですが、身まで青いということはありません。「ブルーベリー」も紫(実は時に白っぽい)ですし、「ブルーチーズ」も全体が青とは断言出来ません。

以前、イランで産出される「青い塩(ブルーソルトやサーレブルーなどと呼ばれる)」を口にしたことがありますが、部分的に青いところはあれど、全体が青という程ではありませんでした。白いところも結構あるようです。

時折、かき氷やカクテルなどで「ブルーハワイ」が出てきますが、自然界にその色で存在した食材という訳ではありません。こうして考えると「自然界の厳密な青い食品」というものは簡単に思い浮かばないものです。

そうしたこともあってでしょうか、食卓をコーディネートするものとして「青」が映えることが多いです。食器やテーブルクロスなどの青はキリッと引き締まる印象があります。

しかし、一方で「青は食欲を落とす」という話も耳にします。確かに、自然界に青い食品が無いことを考えると、こうした意見に無理は無いでしょう。

そのことを利用して、食べ過ぎを防ぎたい方やダイエット中の方には青で食卓をコーディネートすることを勧めるケースもあります。また、青が引き締まって見えることもあって、引き締まった自身の姿も思い浮かべやすいのでしょう。

やり過ぎには注意しつつも、色でコントロールするという方法は悪くないかも知れません。勿論、他の色にも食材や食事の雰囲気を変える効果があると言われますので、上手く取り入れていくのも良いでしょう。

とは言え、食事からでしか得られない栄養はありますし、食べることは生きる根幹でもあります。食事そのものを疎かにすることは良くありません。自戒の念も込めて。