静かにして! ちょっとその「色」うるさすぎませんか?

「静かにして」「うるさい」などという言葉は、主に「音」に向けられると思います。声や物音などが耳に悪く響く時に、そういった言葉が出るもの考えがちです。

しかし、先日、Eテレで放送されている『みんなの手話』を見てみると、聴覚障がい者にとって「静かにして」「うるさい」などと思うものは、色や光などの「目に映るもの」だと伝えられていました。

例えば、チェックなど細かい柄は目がちらつくという話がありました。この図のように黄色と黒というハッキリとした色同士だと、私も目が痛くなってしまいます。

細かくない柄でも、花柄やサイケデリックな柄など、大ぶりで何色も使っているとなると「うるさい」と思ってしまうという話もありました。

仮にこれらの柄の服を着て手話でやり取りしようものなら、動きが見えづらいという意見もありました。

今、ご覧になっている柄の前で手や指を動かしてみると、確かに動きが見えづらくなり、目が疲れてしまいます。聴覚障がい者だけでなく、健常者にとっても辛さが感じられるでしょう。

では、無地だったら全てうるさくないか?と言うと、そうでもないようです。原色や蛍光色は目に負担がかかるようです。そして、手話という視点で考えると「白」も辛いと言われていました。

白そのものは特にうるさくないのかも知れませんが、光が反射することによって、手話を見えづらくしてしまうとのこと。手話通訳者が着ている服に黒や灰色、暗く深みのある色が多いのも納得出来ます。

色や柄を楽しむ気持ちは大事にすべきですが、それらが相手の負担になっているのであれば、配慮する必要もあるように感じます。また、必要以上の光の反射や点滅などにも気をつけたいものです。

先日、私も携わったデザインを見てもらうために、以前から家族とやり取りのある方に来ていただきました。その方は聴覚障がいがあり、声を出すことは出来ますが、補聴器や読唇術を使いながらやり取りをされています。

その方に2つのデザインを見ていただき、どちらが良いかを尋ねたところ、色数が少ないものを選ばれました。選ばれたものはデザイン自体も細かい部分が少なかったので、パッと引きつけられて分かりやすいと話していました。

一方のデザインは色が何色にも渡り、色の切り替えや細かい箇所がいくつかあるためか、余り好みではないと話していました。その方の好みも多少はあると思いますが、上述の話を裏付けるものにもなったと思います。

分かりやすくて見やすいものをと考える際、色や光など、目に見えるものの「うるささ」に気をつけることも大事だと思います。色に配慮することは、目や気持ちを思う優しさにつながるのではないでしょうか。