1本の缶コーヒーでも色彩心理で粋な演出を

突然ですが、全日本コーヒー協会の2018年度の統計によると、日本人の1週間のコーヒー飲用杯数は平均で10.62杯なのだそうです。そのうち、缶コーヒーは1週間で1.47杯飲まれているのだそうです。

インスタントコーヒーやレギュラーコーヒーと比べると、缶コーヒーは余り飲まれていないようですが、過去20年の統計を見ても、缶コーヒーの杯数が1を下回ったことは無いようです。

残念ながら私自身はコーヒーを飲むことができませんが、缶コーヒーを買うことはあります。その際「缶の色」に注目して買うようにしています。

さて、ここに缶コーヒーの絵を用意しました。向かって左側は赤、右側は青の缶です。背景の色以外は同じデザインとなっています。ここで、味や缶の素材は全く同じだと仮定しましょう

もし、夏場に冷たい缶コーヒーを飲む場合、どちらの色の缶が良いと思いますか?

逆に、冬場に温かい缶コーヒーを飲む場合、どちらの色の缶が良いと思いますか?

私が缶コーヒーを買う時に意識することは、実はこういったことなのです。冷たい缶コーヒーを色彩心理を利用して更に引き立たせる、またはその逆…といったことを考えるのです。

夏場に冷たい缶コーヒーを用意したい時は青い缶、冬場に温かい缶コーヒーを用意したい時は赤い缶を選びます。

青の冷たい(涼しい)印象を利用して、冷えた缶コーヒーにより冷たいという印象を与えます。逆に、赤の温かい印象を利用すれば、温かい缶コーヒーにより温かい印象が加わるのです。

もし、冷たい缶コーヒーなのに缶の色が赤だと、ギャップが生じるでしょう。逆も然りです。これが屋外だと、よりギャップが強まってしまいます。

2019年9月も残りわずかですが、日中の気温が30℃近い地域も多くあります。まだまだ冷たい飲み物が好まれそうです。こうした時の冷えた青い缶のコーヒーはありがたく感じるのではないでしょうか。

先日、ある気象予報士さんが「涼しいと感じるうちは夏で、寒いと感じれば秋」といったことを話していました。そういった感覚も缶コーヒーの缶の色選びに役立てたいものです。

もし冷たいのと温かいのとどちらが良いか迷う場合は、色彩心理的な温度の感覚が伝わりにくい色の缶を用意するのが良いかも知れません。

例えば、金色や銀色の缶であれば温度よりも高級感が先立つでしょうし、虹のような多色使いだと実際の温度がどのように振れても対応できるように思います。

私が缶コーヒーを買う時は、専ら誰かに渡す時なのですが、手渡した瞬間にこうした思いが伝われば良いなと思っているところです。