いいことをしていると思う時が一番危険?

先日、流穏の部屋でも取り扱っている「ワンセルフカード」の開発者・中本雅子(マサコ)さんのブログに「いいことをしていると思う時が一番危険な時」という言葉が記されていました。

これは決して「いいことなんてするものではない」というものではありません。「いいこと」をしようとする場合や実際にした場合の心構えを説くものとなっていました。人やものと長く良い関係を築く上でも重要な考え方です。

そんな中、Eテレの『えいごであそぼ with Orton』の中にあった劇で「いいことをしていると思う時が一番危険」と伝えるシーンがあったので、紹介します。

ある日、おもちゃの飛行機の羽根が取れて困っている子を見たアヤカさんは、「私が直してあげる」と飛行機の羽根を機体にさしこみ、そのまま手渡して部屋を出ていきました。

アヤカさんは外に出ると、今度は頭にリボンを結びたい子を見て「私が結んであげる」とリボンを結びました。更に、近くで絵を描いていた別の子に「私が手伝ってあげる」と絵を書き足しました。

アヤカさんは「いいことをするって気持ちいい」と上機嫌でしたが、子ども達にとっては不満だらけ。飛行機の羽根の向きは違っており、結ばれたリボンもグチャグチャ、描こうとしていた絵には別のものが足されて散々だった…というお話でした。

ここでのアヤカさんは「いいことをしていると思う時が一番危険」を見事に体現していました。その際 “It’s easy.” (そんなの簡単よ)と言いながら余裕の表情をしていただけに、期待をしていた子ども達の落胆ぶりもかなりのものだったのです。

勿論、アヤカさんにとっては「良かれ」と思っての行動でしたが、子ども達ともっと対話をしたり、十分に期待に沿えないかも知れないという思いを持ったりすることで、トラブルを回避出来たようにも思います。

自身にとって得意なことに向き合ったり、気合を入れて何かに挑もうとしたりすると、変に意識や力が入って良からぬ結果や評価になることがあります。マサコさんは「淡々と」向き合うことが無理なく善行を続けられるポイントだと指摘しています。

趣味や好みを聞かずにプレゼントを渡してしまったり、今時の言い方をすれば「お腹いっぱい」「重い」という状況を考えないまま「その人のためだ」と突っ走ってしまったり…というのも正に「危険」ですよね。

繰り返しになりますが、決して「いいことなんてするものではない」ということではありません。広い視野で冷静にじっくり向き合うことで、本当の意味での「いいことをするって気持ちいい」につながるのではないでしょうか。


『いいことをしていると思う時こそ(大事なものや人と長続きするために)』
(ブログ『ワンセルフカードの広場』より)
https://ameblo.jp/oneself2012/entry-12571538274.html